タッチフォーヘルスの筋反射テストについて
オーリングテストやキネシオロジーについて
筋反射テストについてご質問をいただくことが多くなりました。だんだんとキネシオロジーが普及してきた証と喜んでいます。
ところで、筋反射テストの信憑性があるのかとか、キネシオロジストに操作コントロールされている気がするがどうなのかという批判的な質問も受けるようになりました。
筋反射テストについてタッチフォーヘルス・キネシオロジー協会の見解を明確化させていただきたいと思います。
タッチフォーヘルス・キネシオロジー協会の見解
オーリングテストについて
実は、日本においてキネシオロジーが知られる前に、オーリングテスト(以下、Oリングテスト)が普及して、一時ブームになった時期があります。
Oリングテストは、アプライド・キネシオロジーの創始者ジョージ・グッドハートからアプライド・キネシオロジーを学ばれた大村先生が開発されたキネシオロジーです。
最初は、誰でも簡単にできて効果がある方法として、一般の人も巻き込んで、Oリングの普及を図られていたのですが、貴金属の販売目的で、Oリングを誤用・悪用する人が出てきて、訴訟騒動まで起こり、一般向けに普及することを断念され、現在は、医療従事者に限られて普及されておられます。
正しい筋反射テストについて
筋反射テストは、とても素晴らしい道具なのですが使い方を間違えると、知らない人を知らず知らずのうちに騙してしまう危険性があるのも事実です。
「筋反射によるとこの商品があなたにはぴったりですよ。」と言うと、その気になって信じてしまうのです。
最初から必要かどうかもチェックしないで販売目的でテストするわけだからその「意図」にしたがい、筋反射が反応するわけです。筋反射を使うワークでは、全世界で同様のことが起こってきました。
こういう歴史を踏まえて、日本タッチフォーヘルス・キネシオロジー協会の母体となるIKC(国際キネシオロジー大学)では倫理要綱を作り、不要なトラブルを未然に防ごうとしています。
筋反射テストをする側もされる側も一度倫理要綱をお読みいただき、(「タッチフォーヘルス健康法」に掲載されています。)筋反射テストは、どういう道具なのかをよく理解していただきたいと思います。そのことで、キネシオロジーに対する不要なトラブルを避けることができるのではと考えています。
とくに重要なのは「筋反射テストは、あなたの思考にとって代わるものではない。」という一節です。
これは、「ご自身の判断」と「筋反射が出した情報」では、どちらが優先なのかということです。混乱していて、弱い立場のクライアントは、「自分の判断」を信頼できないので「あなたは、本当は、この商品(あるいは人、物、状況)が好きです。そのように体が教えてくれました。」と言われると、その気になってしまう可能性が高いのです。
筋反射テストの結果を、さも神様のお告げであるかのように弱い立場のクライアントに信じ込ませては、犯罪です。
筋反射テストは、あくまでも参考意見であり、本人の思考や選択を尊重することがIKC公認のキネシオロジストが取るべき態度です。
「もし、あなたが、この商品が必要かどうか自分で確信が持てないというのであれば、参考意見として、筋反射テストでどのように反応するかをお伝えすることができます。しかし、その結果をどのように受け取るかは、あなたの選択です。
あくまでもあなた自身の思いや判断を大切にしてください。
もし、あなたがキネシオロジストに「コントロールされた」と思ったら、ご自身の直感を信じてください。筋反射テストでキネシオロジストが行うことは、ただ筋肉を押すだけです。その時の変化をあなたとキネシオロジストが客観的に観察して、その結果についての解釈もあなたご自身で判断なされればいいのです。
キネシオロジストの側もクライアントにコントロールが見抜かれるようではまだまだ初心者だということです。
相手の直感の方が鋭くて操作がばれるわけです。
クライアントに不信感を抱かれることがないようにご自身の先入観を一切入れることなく筋肉を押す必要があります。
正しい筋反射のためには、下記にあげる3つの条件を厳格に守る事が必要です。
(1)同じ強さで押す。
(2)同じ強さで構える。
(3)条件をたった一つだけ変えて、変化を見る。
その上で、予備テストを行い、体が正しく反応を示しているかを確認しながらバランス調整を進めていきます。しかし、ここで気をつけていただきたいのは気がつかずに筋反射テストを操作している場合もあるということです。
最終的に筋反射テストの精度は、クライアントの方にとって役に立ったかどうかを基準に見る必要があります。
10人のクライアントの内、何人が結果に満足されていますか?もし、7人ならあなたの筋反射の精度は70%と考えるべきです。そのようにして自分のレベルをチェックしながら100%を目指して一歩一歩精度を上げていく必要があります。
しかし、自分の意見や先入観を押し付ける態度さえとらなけれれば筋反射は、とても便利な道具です。自分で気が付きようのないことも、体は正直に教えてくれます。難しく考えずに、気楽にお使いください。
タッチフォーヘルスでは、最初はあまり難しいことを教えずになじんでもらうこと、役立ててもらうことに主眼を置きます。もし、皆さんの中でIKCのインストラクターになりたい方がおられましたら、「筋反射徹底マスター講座」で、理想の筋反射テストをお教えしています。
キネシオロジーの事をもっとよく知りたい、またはキネシオロジーを受けてのお悩みなどありましたら、一度日本タッチフォーヘルス・キネシオロジー協会または、お近くのIKC公認インストラクターにご相談下さい。